#author("2023-07-12T19:12:23+09:00","default:takataka","takataka") #author("2023-07-12T19:34:44+09:00","default:takataka","takataka") * フレッシャーズセミナー 2023年度高橋担当分 [#h75400ce] [[Freshers/2023]] へ戻る ** Markdown 中に LaTeX 数式を書く [#y1b88268] VSCode では,Markdown 文書中に ''LaTeX記法'' で数式を書いたものをプレビューできます. #contentsx *** Step0 [#td5336a3] &color(red){''注意''};: 以下では, `\` という記号を多用します(「バックスラッシュ」と呼びます). 一般的な PC の日本語キーボードでは,「¥」と書かれたキーを押すと入力できます. Mac の場合,Option キーを押しながら「¥」と書かれたキーを押さないといけないかもしれません (面倒なら,Option 押さなくて済むよう設定変更もできます.[[こちら>http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~mmina/bp1/settingForBackslash.html]]を参考にしてください). *** Step1 [#mf5a7ccc] ''latex.md'' (先頭は L の小文字)という新しいファイルを作り,以下を書いて(コピペして)プレビューを観察しましょう.間違いも修正しましょう. #pre{{ # Markdown 中に LaTeX 数式を書く Markdown を扱えるソフトの中には,「LaTeX 記法」で書いた数式を整形してプレビューできるものも多くあります. VSCode もその一つです. ## 文の中に数式を入れる 以下の文中の `$` と `$` で囲まれた部分が,LaTeX記法で書いた数式です. 間違いが3箇所あります.修正しましょう. $x$ に関する2次方程式 $ax^2 + bx + c = 0$ の解は,$a \ne 0$ のとき,$x = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 + 4ac} }{a}$ である. $n$ を任意の自然数として,$\sum_{k=1}^{n}k = \frac{n}{2}(n-1)$ が成り立つ. $f(x) = e^{-x^2}$ のとき,$\int_{-\infty}^{\infty}f(x)dx = \sqrt{\pi}$ である. ### 参考 - 例えば,`\sqrt{2}` と書くと,$\sqrt{2}$ となります.`$\frac{2}{3}$` と書くと,$\frac{2}{3}$ となります.`\sqrt` や `\frac` がどういう機能を持つかは,Google等の検索エンジンで「latex sqrt」のようにキーワードを指定して調べてみるとよいでしょう. - `x_5` は $x_5$ となり,`x^5` は $x^5$ となります.でも,$x$ の 5963乗を書きたいのに `x^5963` とすると $x^5963$ となってしまいます.そういうときは,`{}` を使って `x^{5963}` と書けば $x^{5963}$ となります. }} *** Step2 [#m5e5c178] さらに以下を追加して観察しましょう. #pre{{ ## 独立した数式を書く 長い数式を書きたい場合,`$$` と `$$` で囲みます.新たな行に独立した数式として表されます. $n$ を任意の自然数として, $$ \sum_{k=1}^{n}k = \frac{n}{2}(n+1) $$ が成り立つ. $f(x) = e^{-x^2}$ のとき, $$\int_{-\infty}^{\infty}f(x)dx = \sqrt{\pi}$$ である. }} *** Step3 [#gc74c072] さらにさらに以下を追加して観察しましょう. #pre{{ ## 補足 LaTeX 記法については,Google等の検索エンジンで「latex ほげほげ」のようなキーワードで検索すれば,たくさん情報が出てきます. - LaTeX で書けるもの全てが Markdown 上に書けるわけではありません. - Markdown にもいろいろ方言があるので,VSCode で書いてプレビューできる LaTeX 記法が,他のソフトでエラーになることもたまにあります. `$$` で囲む別行立て数式の場合,次のように `\begin{alinged}...\end{aligned}` を使うと複数行に渡る数式をいい感じに揃えられます($=$ が揃ってる,詳しくは「latex aligned」等で検索してね ). $$ \begin{aligned} \int_{1}^{2}(x^2 - 2x + 1 )dx &= \int_1^2 (x-1)^2dx \\ &= \left[ \frac{(x-1)^3}{3} \right]_1^2 \\ &= \frac{1}{3} \end{aligned} $$ }} *** Step4 [#ac922a92] さらにさらにさらに以下を追加してプレビューし,書かれた指示に従って修正してください. #pre{{ ## 練習 以下の式は,「$x_1, x_2, \ldots, x_N$ の平均が $\bar{x}$ ならば,$y_n = x_n + b$ ($n = 1, 2, \ldots, N$) の平均 $\bar{y}$ は $\bar{y} = \bar{x} + b$ である」ことを証明しようとしたものである.「...」の部分を埋めてこれを完成させなさい(複数行使って構わない). 以下の式は,「数列 $x_1, x_2, \ldots, x_N$ に対して,$b$ を定数として $y_n = x_n + b$ ($n = 1, 2, \ldots, N$) とおくとき,$\{ x_n \}$ の平均が $\bar{x}$ ならば $\{ y_n \}$ 平均 $\bar{y}$ は $\bar{y} = \bar{x} + b$ を満たす」ことを証明しようとしたものである.「...」の部分を埋めてこれを完成させなさい(行を増やして構わない). $$ \begin{aligned} \bar{y} &=\frac{1}{N}\sum_{n=1}^{N}y_n \\ &= ...\\ &= \bar{x} + b \end{aligned} $$ }} *** 補足 [#x0a29f12] //&color(red){''工事中''}; Google 等のウェブ検索で「latex」 や「markdown latex」をキーワードにして検索すると,書き方に関する情報が見つかります.いろいろ試してみるとよいでしょう. > - LaTeX には,文書作成のための様々な機能がありますが,Markdown 中に書けるのは,ほとんどの場合,数式に関するものだけです - Markdown + LaTeX にもいろいろ方言があるので,見つけた書き方が VSCode では正しく描かれないこともあります < Markdown 中に書くのではなく,文書全体を LaTeX で書きたい場合は,次のようなことをすれば ok. > + 自分の PC に LaTeX をインストールする.Windows でも Mac でも,無料で使えるものがあります. + クラウド上で LaTeX 文書を作成できるサービスを利用する.インストールの手間がない,複数人で共同編集できる,等のメリットもある.無料で使えるものもある. [[OverLeaf>https://ja.overleaf.com/]] とか. < [[Freshers/2023]] へ戻る