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いろんな方法がありますが,その中から三つ紹介します. 龍谷大学瀬田学舍の計算機実習室のLinux機でgnuplotを使っている場合は,(3)の方法がおすすめです.
いずれの場合も,ファイルへの出力 で解説していることの応用です. そちらに書いてあるように,ファイルへの出力後は出力先を元に戻すのをお忘れなく.
● ファイルへの出力に説明した方法でグラフをPNG画像として出力し,それを適当なソフトウェア経由で印刷する方法
この方法ではあまりきれいに印刷できないでしょう.
● グラフをpostscriptファイルとして出力し,それを適当な方法で印刷する方法
まず,次のようにします.
gnuplot> 「plotコマンド等でグラフを描画しておく」 gnuplot> set terminal postscript ← 出力先を postscript に Terminal type set to 'postscript' Options are 'landscape noenhanced monochrome blacktext \ dashed dashlength 1.0 linewidth 1.0 defaultplex \ palfuncparam 2000,0.003 \ butt "Helvetica" 14' gnuplot> set output "out.ps" ← 出力ファイル名を out.ps に gnuplot> replot ← グラフを描く (画面に出力されるかわりに out.ps に出力) gnuplot> set output ← 出力ファイル名をリセット gnuplot> set terminal x11 ← 出力先を x11 に戻す gnuplot> replot ← もう一度グラフを描く (今度はいつも通り画面に表示される)
このようにすると,カレントディレクトリに out.ps という名前のファイルができます. このファイルは postscript 形式のファイルなので,gvやlpr等のコマンドが使えれば,画面に表示したり印刷したりできます.いずれもgnuplot上のコマンドではありませんので,gnuplotを終了してから実行するか,別のコンソールウインドウを開いてそちらで実行することに注意.
$ gv out.ps
$ lpr out.ps
● epsについての注意
上記の "set terminal postscript" のかわりに "set terminal eps" とすると,出力をeps(encapsulated postscript)形式にすることができます. epsは,画像編集ソフトで加工したりTeX文書に貼付けたりする際によく用いられるファイル形式です.epsにしても印刷可能なファイルを出力できますが,デフォルトの描画サイズが異なります(postscriptはA4いっぱいだけどepsは半分のサイズ).
lprコマンドでpostscriptファイルを印刷できる環境では,上記の
gnuplot> set output "out.ps"
のかわりに
gnuplot> set output "| lpr"
を実行してから replot すると,out.ps というファイルに出力するかわりにデータを直接プリンタに送って印刷することができます.