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自分のPCでC言語やJavaのプログラミングができる環境を整える方法を説明します.そのような作業は,Windows / Linux / Mac OS X など様々なOSの上でできることなんですが,ここでは,次のようなやり方とします.
龍大の計算機室の Linux も Ubuntu ですので,これでよく似た環境を構築することができます.ちなみに,VirtualBox も Ubuntu もいわゆるフリーソフトウェアです.「仮想化ソフト」,「VirtualBox」についてはこちらへ: VirtualBox - Wikipedia,それから,「Ubuntu」についてはこちらへ: Ubuntu - Wikipedia
Homepage | Ubuntu Japanese Team ==> 「Ubuntuのダウンロード」==> 「日本語 Remix 仮想ハードディスクイメージのダウンロード」とたどると,親切なガイドがありますので,その通りにやればよいでしょう.VirtualBox のダウンロードのページへのリンクもあります.
Ubuntuの仮想ハードディスクイメージは,14.04 LTS の方で. 2015年度から計算機室の Ubuntu は 14.04 LTS になる予定ですので.ファイルサイズかなり大きい(約1.2GB)ので,ダウンロードには根気が必要かも.
本来は,ホストOS(今の場合は Windows または Mac OS X)上に VirtualBox をインストールした後で,その上で動くゲストOS(今の場合は Ubuntu)を一からインストールする必要があります.しかし上記ページでは,VirtualBox 上に Ubuntu をインストールした状態の仮想ハードディスクのイメージそのものが提供されていますので,説明されている通りにすると,Ubuntuをインストール済みの状態をすぐに手にいれることができます.
Ubuntu の起動を確認できたら,一度シャットダウンして「VirtualBox マネージャー」の「設定」を確認し,必要に応じて設定を変更しておきましょう.それから,ホストOSとゲストOSの間のやりとりを便利にするツール「Guest Additions」を Ubuntu にインストールしとくことをおすすめします.Ubuntuが起動してユーザがログインした状態で「VirtualBox VM」の「Devices」==> 「Insert Guest Additions CD Image」と選択して,後は指示に従えばok.何がどう便利になるかは自分で調べてね.
それからもう一つ.「端末」(gnome-terminal) を探して起動する例で,ソフトウェアの探し方を説明しときます.
この状態では Launcher にアイコンが出てますが,終了するといなくなってしまいます.右クリックして「Launcherに登録」しとくと便利でしょう.
上記のような作業をしていると,「ソフトウェアのアップデートが必要」とかなんとか言われるかもしれません.セキュリティ関係で重要なものもありますので,内容を確認してアップデートしときましょう.
「端末」はインストール済みでしたが,必要なソフトウェアがデフォルトでは入ってないこともあります.インストールの仕方はいろいろありますので,代表的な例を説明します.
Launcher の「Ubuntuソフトウェアセンター」をクリック.上のアイコンで「すべてのソフトウェア」,左の方で「開発ツール」とたどる,または検索バーに「Emacs」と打つとかしたら,インストール可能な候補がいくつか出てきます.そこで GNU Emacs 24 (emacs24) を選択して「インストール」.
上記のように GUI を使うかわりに,コマンドラインからインストールする方法もあります. ウェブで検索したりすると出てくるのはたいていこちらのやり方です.
インストールしてない状態で emacs を起動しようとすると,次のようなメッセージが出ます.
$ emacs プログラム 'emacs' は以下のパッケージで見つかりました: * emacs24 * emacs24-nox * e3 * emacs23 * emacs23-lucid * emacs23-nox * emacs24-lucid * jove 次の操作を試してください: sudo apt-get install <選択したパッケージ>
言われた通りにすればインストールできます.ここでは Emacs 24 をインストールすることにします.
$ sudo apt-get install emacs24
インストールできたら,端末上で emacs と打ったら起動します(「端末」と同様に探してもよいですが).Launcher にアイコンを登録しとくとよいでしょう.
これで Emacs がインストールできました.「端末」の他,ブラウザ(Firefox)もC言語のコンパイラ(GCC のバージョン 4.8.2)も最初からインストール済みですので,ここまでの作業でC言語プログラミングの環境はばっちり整いました.
次に,Javaの開発環境 JDK (Java Devellopment Kit) をインストールしてみましょう(cf. Graphics/FAQ).端末で javac と打つと,こんなこと言われます.
$ javac プログラム 'javac' は以下のパッケージで見つかりました: * default-jdk * ecj * gcj-4.8-jdk * openjdk-7-jdk * gcj-4.6-jdk * openjdk-6-jdk 次の操作を試してください: sudo apt-get install <選択したパッケージ>
openjdk-6-jdk (Java 6) か openjdk-7-jdk (Java 7) が候補ですが,残念ながらこれらはバージョンが古すぎます.
次のようにすると,Java 9 をインストールできます.
sudo add-apt-repository ppa:webupd8team/java sudo apt-get update sudo apt-get install oracle-java9-installer
この情報は,こちらを参考にしました: https://askubuntu.com/questions/741485/install-jdk-on-ubuntu-with-rpm-package
上記が何をやっているか知りたいひとは,add-apt-repository とかでググってみるとよいでしょう.
2018-04-14 時点では,上記を実行すると,
$ javac -version javac 9.0.4
となります.というわけで,めでたく Java のプログラミング環境も構築できました.こんな感じ.