2021年度「グラフィックス基礎及び実習」で利用するエディタ Visual Studio Code の設定の話です.
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$ codeまたは,デスクトップ左下の 田 な感じのアイコンをクリック > Visual Studio Code. 起動後は,ランチャーのアイコンを右クリックして「お気に入りに追加」しとくとよい.
(1) VSCode を起動.
(2) 左のアイコン(四角形4つ田で右上のだけ浮いてる) をクリックして,上の検索窓へ japanese と入力すると,インストール可能な拡張機能がずらずら出てくる.たぶん一番上に「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」というのがある(Microsoft が作者のもの)ので,Install を押す.
(3) ポップアップウィンドウが出て,「設定を有効にするには再起動が必要」みたいなことを言われる.「Restart」をクリック.
(4) VSCode が再起動すると,メニュー等が日本語されている.
Windows以外の環境ではこの作業を行ってはいけません
コンピュータで文字を扱う際は,文字や記号を0/1の並びに対応づけることが必要です.その体系を「文字コード」と言います. 日本語の環境だと,UTF-8 や Shift JIS(SJIS) と呼ばれるものを目にする機会が多いでしょう. 日本語を扱う場合,近頃の Linux や macOS では UTF-8 が標準なのですが, Windows は昔から Shift JIS が標準です. 文字コードを間違えるといわゆる「文字化け」になりますので,情報をやりとりする際に気をつけないといけません.
VSCode では Windows 環境でも UTF-8 がデフォルトなので,そのままだと,日本語を含むファイルを UTF-8 で符号化してしまいます.一方で, InstallJDK でインストールしてもらった JDK のコンパイラ javac は,Shift JIS を受け付けます. VSCode で日本語を含むプログラムを作っても,そのままでは javac でコンパイルできない(エラーが出る)ことになります.
javac にオプションを付けて問題を解決する方法もありますが,面倒なので,ここでは「VSCode に,拡張子 .java のファイルだけは Shift JIS で保存させる」ことにしましょう(本当はプログラムの出力の文字コードの話もありますが,気にしなくても問題が発生しないのでここでは省略します).
設定の手順はおおまかには以下の通りです.
文章やスクリーンショットだけで説明するのが難しいので,動画 (学籍番号@mail.ryukoku.ac.jp の Google アカウントでアクセスしてください)にしました. そちらを見ながら設定してね. 設定が正しくできたかどうかは,このページの設定を先へ進めれば確認できます.
(1) デスクトップに Graphics2021 というフォルダを作成.
(2) VSCode で「フォルダを開く」.
「ファイル」 > 「フォルダを開く」(macの場合は 「開く...」) > Graphics2021を指定して「開く」
個々のファイルを開くのではなく,このように「フォルダを開く」を使いましょう.いろいろ便利です.
(3) ファイルを新規作成する.
(4) Java用拡張機能をインストール.
はじめて拡張子 .java のファイルを作成しようとすると,「Java にお勧めの拡張機能をインストールしますか?」というポップアップが出てきます.「インストール」を押しましょう.
上記のようにならなかった場合は,左のアイコン(四角形4つ田で右上のだけ浮いてる) をクリックすると「推奨」のところに Java Extension Pack というのが出ていると思いますので,それを選択して「インストール」を押しましょう.
上記の作業で,「Java Extension Pack」などいくつかの Java プログラミング用拡張機能がインストールされますが,そのうちの「Debugger for Java」を無効化します. 本当は便利なものなのですが,この授業の設定だと初心者の混乱を招きがちなので....
(1) 以下の手順で「無効にする」をクリック.
(2) ポップアップが出てきて「依存している拡張機能も無効にするか?」と聞かれるので「すべて無効にする」をクリック.
- Debugger for Java に依存している Java Test Runner なども無効化されます.
- 「再読み込みが必要です」と言われるのでクリックして再読み込みしましょう
(1) G01Hello.java を書いて保存.
- 内容は講義資料参照.
- 「a01055」と「ほげほげお」は,自分の学籍番号と氏名にしてね.
- 以下の画像の (1) のところが次のようになっていることを確認.
- 実習室Linux または macOS なら UTF-8
- Windows なら Shift JIS (そうなってない場合は,設定をやり直しましょう)
- 保存は,「ファイル」 > 「保存」 または CTRL+S
(2) ターミナルを開いてコンパイル&実行.
- 「ターミナル」 > 「新しいターミナル」 と選択すると,画像の (2) のようにウィンドウが分割されてターミナルが開く.
- 実習室Linux や macOS では 「bash」または「zsh」となっているところは,Windows では「power shell」となっているでしょう.また,プロンプト(カーソルの前に表示されている文字列)も環境によって異なります.
- ターミナル内で ls コマンドを実行して, G01Hello.java があることを確認
- コンパイル
javac G01Hello.java- コンパイルが成功すると, G01Hello.class という名前のファイル(クラスファイル)ができます
- 実行
java G01Hello